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2024年2月18日聖書朗読箇所(使徒行伝27章21節~44節)
27:21みんなの者は、長いあいだ食事もしないでいたが、その時、パウロが彼らの中に立って言った、「皆さん、あなたがたが、わたしの忠告を聞きいれて、クレテから出なかったら、このような危害や損失を被らなくてすんだはずであった。 27:22だが、この際、お勧めする。元気を出しなさい。舟が失われるだけで、あなたがたの中で生命を失うものは、ひとりもいないであろう。 27:23昨夜、わたしが仕え、また拝んでいる神からの御使が、わたしのそばに立って言った、 27:24『パウロよ、恐れるな。あなたは必ずカイザルの前に立たなければならない。たしかに神は、あなたと同船の者を、ことごとくあなたに賜わっている』。 27:25だから、皆さん、元気を出しなさい。万事はわたしに告げられたとおりに成って行くと、わたしは、神かけて信じている。 27:26われわれは、どこかの島に打ちあげられるに相違ない」。
27:27わたしたちがアドリヤ海に漂ってから十四日目の夜になった時、真夜中ごろ、水夫らはどこかの陸地に近づいたように感じた。 27:28そこで、水の深さを測ってみたところ、二十ひろであることがわかった。それから少し進んで、もう一度測ってみたら、十五ひろであった。 27:29わたしたちが、万一暗礁に乗り上げては大変だと、人々は気づかって、ともから四つのいかりを投げおろし、夜の明けるのを待ちわびていた。 27:30その時、水夫らが舟から逃げ出そうと思って、へさきからいかりを投げおろすと見せかけ、小舟を海におろしていたので、 27:31パウロは、百卒長や兵卒たちに言った、「あの人たちが、舟に残っていなければ、あなたがたは助からない」。 27:32そこで兵卒たちは、小舟の綱を断ち切って、その流れて行くままに任せた。
27:33夜が明けかけたころ、パウロは一同の者に、食事をするように勧めて言った、「あなたがたが食事もせずに、見張りを続けてから、何も食べないで、きょうが十四日目に当る。 27:34だから、いま食事を取ることをお勧めする。それが、あなたがたを救うことになるのだから。たしかに髪の毛ひとすじでも、あなたがたの頭から失われることはないであろう」。 27:35彼はこう言って、パンを取り、みんなの前で神に感謝し、それをさいて食べはじめた。 27:36そこで、みんなの者も元気づいて食事をした。 27:37舟にいたわたしたちは、合わせて二百七十六人であった。 27:38みんなの者は、じゅうぶんに食事をした後、穀物を海に投げすてて舟を軽くした。
27:39夜が明けて、どこの土地かよくわからなかったが、砂浜のある入江が見えたので、できれば、それに舟を乗り入れようということになった。 27:40そこで、いかりを切り離して海に捨て、同時にかじの綱をゆるめ、風に前の帆をあげて、砂浜にむかって進んだ。 27:41ところが、潮流の流れ合う所に突き進んだため、舟を浅瀬に乗りあげてしまって、へさきがめり込んで動かなくなり、ともの方は激浪のためにこわされた。 27:42兵卒たちは、囚人らが泳いで逃げるおそれがあるので、殺してしまおうと図ったが、 27:43百卒長は、パウロを救いたいと思うところから、その意図をしりぞけ、泳げる者はまず海に飛び込んで陸に行き、 27:44その他の者は、板や舟の破片に乗って行くように命じた。こうして、全部の者が上陸して救われたのであった。